くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第118回 ~子連れの再婚には要注意~

 

掲載日:2019/3/1

‡ 子連れの再婚には要注意 ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

Aさんは幼い頃に母親を亡くしましたが、しばらくして父親がBさんと再婚し幸せな家庭で育てられました。

そして、大人になって結婚し子どもも授かり両親とは離れて普通に生活をしていました。

 

Aさんが50歳を過ぎた頃、高齢の父親が先に病気で他界し、数年後、今度は田舎で独居だったBさんも病気で他界したのです。

そしてAさんに思いもよらない問題が起こりました。

 

Bさんの相続手続を、子どもとして当然のように市役所で行う時に除籍謄本を取得したところ、AさんとBさんとの養子縁組がされておらず戸籍上親子の関係になっていなかったのです。

つまり、父親とは血縁関係にあったAさんですが、父親が再婚した際に後妻である今回の被相続人Bさんと連れ子であるAさんの養子縁組を忘れていた(勿論あえてしない場合もある)というわけです。

 

相続手続支援センターパンフレット

今回Bさんの法定相続人は、その後子どもを授からなかったのでBさんの兄弟姉妹ということになりました。

Aさんは、約40年間本当の母親同然に接していたBさんと、親子でなかったという事実を認識しショックを受けました。

 

その後、49日の法要で親戚が集まった際に今回の事情を話し、自身が相続したいとの意思を法定相続人である叔父さんや叔母さん6人に伝え、親戚一同に承諾してもらいました。

事情を考慮した6人の法定相続人は全員が相続放棄を裁判所に申述し受理され、その後、Bさんには法定相続人が誰も存在しないところから、1年以上の時間をかけAさんは特別縁故者となり、無事にBさんの遺産を全て相続することができました。

 

特別縁故者の手続や法定相続人全員の相続放棄の手続はとても大変です。複雑な家族関係の場合、事前に戸籍をチェックしておく事も大切です。

 

 

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