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あなたの隣りの相続物語 第3回 ~財産が消えた・増えた!?~

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 掲載日:2013/12/20

 

‡ 財産が消えた・増えた!? -カードの特典・会員の義務- 

 

 

クレジットカード・キャッシュカード・各種会員カード等、カードの所有者も、一人当たりのカード所有枚数も増加の一途をたどっています。この増加を促進している要因のひとつが、ポイント制やマイレージなどの各種制度・特典ですが、自分の所有するカードの内容を熟知されている方は皆無と言ってもいいでしょう。

 

Cさんは昨年、愛息のDさんを交通事故で亡くされ、銀行の紹介で私共のセンターに相談にみえました。Dさんは大学卒業後、ITの会社を起業されて、社員も10人近くになり、順調にいきはじめたばかりという時に事故に遭われ、「まさにお気の毒」としか言いようがありませんでした。

 

ご自宅を訪問すると、仏壇に故人の名刺入れと財布がありました。相談の内容は「会社をどうしたら良いか?会社でかけていた生命保険の取り扱いは?」とい うことでした。お話を伺っているうちにどうしても名刺入れと財布が気になって、ご両親にお願いして、なかのカードを見せていただきました。

 

Dさんのケースは仕事中の自動車事故です。調べてみると、会員特典として、シートベルト保険(交通傷害保険)が附帯されているものがありました。それも ゴールドカードなので死亡保険金は3,000万円です。

 

しかし、会員特典なので保険証券は手許にありませんし、保険料を支払う訳ではないので、多分、カード所有者本人も保険に加入している自覚はないのです。カード入会時に送られてくる規約や会則・約款を読み込まないとわかりません。(こんな特典で一番よく知られているのが海外旅行傷害保険です)。

 

Cさんの保険金請求手続は、弁護士を紹介して、その弁護士に取っていただきました。それから4ヶ月ほどたって、Cさんからお礼のお手紙をいただきました。

 

カードの約款は、一度改めて読んでみてください。通称バンクカードと呼ばれる銀行系のカードには、キャシング機能が付いていますが、亡くなった時の借入金が免責になる特典もついています。金額はカード会社によって異なりますが、手続さえすれば借入金を返済しなくてよくなります。また、ショッピングに使うクレジットカードも前月の利用代金が免責されます。カード会社のホームページで、該当項目を確認することができますので、一度自分の所有するカードの特典をチェックしてみてください。

 

一方、同じカードでもスポーツジムやフィットネスクラブ等の場合は、特に入会保証金があるものについては注意が必要です。

別の相談者の事例ですが、Eさんのご主人は2年前、病気で亡くなられました。生前はスポーツジムに入会して週に3回ほどトレーニングをされていたそうです。先月、スポーツジムからの会費の請求書がEさん宅に届いて「こんなことってあるのですか?」と驚かれセンターにみえました。

 

入会時に50万円の保証金が預託されていたのですが、Eさんはじめ残されたご家族がジムを利用されることはなく、退会の手続もとらずにそのままにされていたため、毎年、年会費が発生していました。相続を受けてすぐに退会手続をとったのですが、保証金50万円から3年分の会費18万円が差し引かれて32万円が返却されました。スポーツジム側も保証金を預かっているため、会費の未納請求はなかったので、放置していたのです。手続をしなかったばかりに、誰も利用しないスポーツジムの会費を丸々3年間も払い続けたことになります。皆さまもご注意ください。

 

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