くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第56回 ~相続放棄ができない~

 

掲載日:2016/2/5

‡ 相続放棄ができない ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

Aさんの弟Bさんが亡くなりました。Bさんは独身で子どももいませんでした。

Aさんの両親は離婚し、共に再婚し、父親には後妻との間に子どもCさんをもうけていて、現在は疎遠になっていました。

祖父母は他界していると聞かされていたので、Bさんの事はAさんが引き取り供養しました。

 

Bさんの財産はあまりなく、どのくらいかは把握していないが、借入金があったので、相続放棄を希望されました。相続放棄には順位があります。子どものいないBさんの第二順位である両親が相続放棄しないと第三順位である兄弟姉妹は相続放棄できません。

Aさんが両親に事情を説明して、両親の相続放棄の手続きを行い、次はAさんとCさんの順番になるため、準備をしていました。

戸籍等を確認していくうちに、なんと他界したと聞かされていた父親の母Dさんが生存していることが判明しました。そうなると、Dさんにも相続放棄の手続きが必要になります。

Dさんに事情を説明しようと連絡を試みましたが、Dさんの親戚の方が窓口となり、取り合ってもらえない結果となりました。どうやら父親と祖母Dさんも親子関係がうまくいかなくて父親は昔に家を出て疎遠になってしまい、一切の関係を切ってしまっているようです。

 

相続手続支援センターパンフレット

 

Aさんと話し合いをした結果、あまり揉め事を起こしたくないということで、Dさんとの交渉を断念し、Aさん、Cさんは今回相続放棄を行いませんでした。

この場合、借入金の債務は祖母Dさんが引き継ぐことになります。

 

 

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