くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第40回
~お墓の中で65年間生きていた長女の戸籍~

 

掲載日:2015/06/26

‡ お墓の中で65年間生きていた長女の戸籍 ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

兄弟の相続の相談に来たMさん。

 

手続きのため戸籍を確認していると、戦時中に亡くなっているはずの長女のTさんが戸籍上今も生存していることになっています。Tさんの除籍謄本が無い状況では相続手続はできません。

 

市役所担当課に出向き事情を話したところ、「医者の死亡診断書」、または「死亡した事実を証明できる資料」の提出、それができない場合は、「失踪宣告」をうけるようにとの回答でした。

 

死亡診断書は取付け不可能であり、失踪宣告も遺族の心情からできないため、お墓の中の納骨壷に俗名または戒名、死亡の年月日と壇家寺の過去帳の記載の確認を提案しました。

 

相続手続支援センターパンフレット

相続人二人で納骨壷をお墓から出して調べたところ、Tさんの俗名、死亡年月日[昭和20年3月5日]、壇家寺[戦災で消失]が記載されており、写真に撮り市役所へ提出すると、法務局の担当者が納骨壷を確認、その確認書類を市役所に届け、死亡から65年経ってようやく除籍となりました。

 

当時は戦時中の混乱期であり、市役所の建物焼失と戸籍の減失、戸籍や届出書類の管理ができなかった例は以外と多いものです。

 

先祖を大切にする心が、助けてくれた事例でした。改めて供養の大切さを実感しました。

 

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