くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第34回 ~銀行から突然の連絡~

 

掲載日:2015/04/03

‡ 銀行から突然の連絡 ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

Aさんの父親は5年前に亡くなり、相続人の長男Aさん長女Bさんは、遺産を分割し相続手続を済ませていました。ある日、Aさん達が住む町から遠く離れた地方銀行から一通の手紙が届きました。

 

手紙の内容より、Aさんの父親の弟(Aさんの叔父)が多額の借金を残して亡くなった事、AさんとBさんが相続人になっている事がわかりました。

 

父親は長男でしたが、実家を出て遠く離れて暮らしていて、実家は父親の代わりに叔父が継いでいました。父親は実家と疎遠になっていました。父親の実家の商売の事など知る由もなかったAさんは、銀行からの通知に大変驚きました。

 

実家の連絡先も分からず、状況が把握できないまま2週間が経ちました。Aさんは相続放棄を考えていましたが、万一、父親が叔父の連帯保証人になっていたら・・・と思うと夜も眠れません。保証人の地位は相続で引き継ぐことになるからです。

 

ようやく叔父の家族と連絡が取れて、詳しい話を聞いてみると、父親は連帯保証人にはなっていない事が確認できました。叔父の家族は既に相続放棄の手続を済ませていましたが、Aさん達の連絡先が分からず、また相続人の地位がAさんとBさんに移る事も知らなかった様でした。Aさんは、早速相続放棄の手続を始めました。

 

相続手続支援センターパンフレット

 

相続放棄は、「相続の開始があったことを知った日から3ヶ月以内」であれば可能です。今回のケースでは先順位者である叔父の家族が相続放棄をした事を知った日から3ヶ月以内であれば相続放棄が認められます。

 

相続放棄の申述は、亡くなった叔父の最後の住所地の家庭裁判所に対して行うこととなっているため、郵送で手続を進め先日無事に受理されました。

 

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