くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第32回 ~3姉妹それぞれの思惑~

 

掲載日:2015/03/06

‡ 3姉妹それぞれの思惑 ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

お父様が亡くなられたということで、相談に来られた3姉妹。

遺産は、ご自宅のほか、先祖から継承されている田畑と銀行預金でした。

 

女3人寄れば「かしましい」とは、よく言いますが、3姉妹の思惑はそれぞれでした。

長女は、3人均等に相続するべきと主張。

二女は、財産を金額換算、長女は不動産を中心に、二女三女は銀行預金中心に相続するべきと主張。

三女は、自宅不動産は長女に、ほかの不動産を二女中心に相続し、残りを3人で相続するべきと主張。

という、まったく三人三様な、ばらばらな主張でした。

 

当然のことながら、3姉妹による再三にわたる遺産分割協議はまとまりません。

長女が折れる形で、ようやくまとまったその内容は、不動産は長女、銀行預金は二女三女が相続するというものでした。

しかし、その後、長女は資金が無く、先祖から受け継がれてきた財産を維持することが難しくなりました。相続した不動産を全て売却することになりました。

相続手続支援センターパンフレット

その結果、先祖から継承されていた父が残した不動産は、全て処分されてしまったのです。

 

お父様のご遺志は、はたしてこういう事だったのでしょうか?

生前に、娘たちとのコミュニケーションを密にとりながら、遺言を残しておいていただいていたら、あるいは、エンディングノートで3人の娘に伝えるべきことを伝えておいていただいていたら、また違った結果になり、姉妹もここまで争うことはなかったのではないかと思います。

 

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