くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第31回
~母の書いた遺言書に四苦八苦~

 

掲載日:2015/02/20

‡ 母の書いた遺言書に四苦八苦 ‡

 

 

お母様が亡くなられたAさんは、先日、自筆の遺言を持って相談に来られました。

裁判所で検認の手続を経て、遺言の中身を確認したところ、「マンションと現金は全てAさんに与える」という内容でした。

 

相続手続支援センターパンフレット

しかし、ここで問題が起こります。

実は、お母様はこのマンションに2部屋を所有されていました。

法務局に確認したところ、「不動産が特定できないので遺言による名義変更は難しい。」という返答でした。

結局、他の法定相続人を交え、遺産分割協議で不動産の名義変更を行いました。相続人全員から、実印と印鑑証明を集めるのは大変苦労されました。

当たり前の話ですが、亡くなられた後の手続がどうなったかということは、遺言書を書かれたご本人は知るよしもありません。

亡くなる2か月前、世話になった娘のためにと、せっかく、娘への愛情を遺言にされたのに、その後の手続で思いもよらず四苦八苦させてしまった…。やはり、亡くなられた方として、とても悲しいことだと思います。

 

相続手続支援センターパンフレット

今回のように、不動産を相続させるため、自筆で遺言を書く際には、必ず不動産を特定できる書き方が必要です。

できれば、登記簿謄本をとって、そこに書かれている所在、地番、地目、地積、家屋番号などを書くことが望ましいです。

もしくは、遺言書作成の際には、専門家にご相談されることをお勧めします。

 

 

 

 

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