くらしの豆知識

あなたの隣りの相続物語 第28回 ~公正証書遺言のススメ~

 

 掲載日:2015/01/09

‡ 公正証書遺言のススメ ‡

 

 

相続手続支援センターパンフレット

ご主人Aさんが亡くなられたということで、妻のBさんが、相談に来られました。妻のBさんは、亡くなったAさんの後妻で、相続人はBさんと、前妻との間の長男Cさんと長女Dさんの3人となりました。現在、妻Bさんと長女Dさんが同居、長男Cさんとは20数年音信不通の状態が続いていました。

 

この様な状況で、心配もあったのでしょう、亡くなったAさんは、自筆証書遺言を残していました。

 

裁判所での検認手続を行い、いざその遺言を見せていただくと、「土地・建物は妻Bと長女Dに2分の1ずつ譲渡する。」と書いてありました・・・。

 

相続手続支援センターパンフレット

結局、司法書士を遺言執行者として家庭裁判所に選任してもらい、司法書士の連絡により、長男Cさんに署名・押印をしていただきました。

 

自筆証書遺言の場合、分割の主旨が尊重されたとしても、手続き上、遺言書に記載のない他の相続人の署名押印が必要となる事があります。よくある「もめる相続」の典型的なパターンです。

 

今回の場合も、自分で書いた遺言書に、執行者を決めていなかった事と、相続させるという文言ではなく、「譲渡する」と書かれていたことが問題でした。

 

その点、公正証書遺言では、遺言に記載のない相続人から署名押印をもらう必要もなく、法律的にもきちんとした体裁が整っており、手続を簡素化することができます。

 

本人確認など、金融機関等の手続が厳しくなってきている昨今では、公正証書遺言に遺言執行者を指定しておく方法が最も確実な遺言相続の方法となり、おすすめの方法となります。

 

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